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ソフトクリーム屋の開業に必要な許可|飲食店営業と菓子製造業の判定フロー

ソフトクリーム屋の開業に必要な許可を販売形態別に解説。店舗・移動販売は飲食店営業許可(申請費用16,000〜19,000円・審査2〜3週間)、製造卸売は菓子製造業許可(14,000〜21,000円)が必要。食品衛生責任者・HACCP対応・施設設計のポイントも網羅。

許認可ナビ編集部·

この記事でわかること

  • ソフトクリーム屋の開業に必要な許可の種類(飲食店営業許可 vs 菓子製造業許可)
  • 販売形態別(店舗・移動販売・製造卸売)の許可判定フロー
  • 申請に必要な書類と費用(飲食店営業許可:16,000〜19,000円・審査 2〜3週間
  • 食品衛生責任者の確保方法とHACCP対応のポイント
  • 申請後に義務となる掲示・変更届・廃業届
  • よくある失敗パターン5選(菓子製造業許可だけで開業してしまう等)

ソフトクリームを販売するには?必要な許可・届出まとめ

基本は飲食店営業許可だけでOK(費用約14,000〜16,000円

ソフトクリームを販売するために必要な許可は、飲食店営業許可(食品衛生法)の1つだけです。「冷菓製造業」「乳類販売業」は不要で、多くの場合は飲食店営業許可のみで開業できます。

重要 ソフトクリームは「飲食店で出すもの」と同じ扱い。「製造業」の許可は必要ありません。

販売場所別の必要な許可・届出

販売形態必要な許可・届出費用目安
固定店舗飲食店営業許可(保健所)14,000〜16,000円
キッチンカー(移動販売)飲食店営業許可×営業する都道府県数営業エリアごとに別途
イベント出店(一時的)臨時営業許可(保健所)3,000〜5,000円程度
自宅での製造・販売食品衛生法の基準を満たす設備が必要自宅キッチンは原則不可

ポイント キッチンカーで複数の都道府県をまたいで営業する場合、それぞれの都道府県の保健所で許可が必要です。2台目から費用が倍になる点に注意してください。

「販売するには」手順の最短ルート(固定店舗の場合)

  1. 保健所に事前相談(無料・予約不要の自治体が多い)
  2. 店舗の施設基準を確認(シンク2槽・手洗い専用設備・冷蔵庫温度管理)
  3. 申請書類を揃えて保健所に提出
  4. 施設検査を受ける(約2週間後)
  5. 許可証を受け取り営業開始

注意 許可証を受け取る前の営業は食品衛生法違反です。内装工事完了後は早めに保健所に連絡して検査日を確保してください。

ソフトクリーム屋を始めるために必要なもの3つ

ソフトクリーム屋を開業するには、販売形態(店舗・キッチンカー・イベント)にかかわらず共通して必要なものが3つある。申請手続きに入る前に全体像を把握しておこう。

① 保健所の営業許可(飲食店営業許可 または 菓子製造業許可)

「店舗・テイクアウト・キッチンカーで直接提供する」なら飲食店営業許可が必要(申請手数料 16,000〜19,000円、審査 2〜3週間)。「自社で製造して卸売・通販する」場合は菓子製造業許可(手数料 14,000〜21,000円)。いずれも管轄保健所への申請となる。

重要 「菓子製造業許可があれば店頭でソフトクリームを提供できる」は誤解。店舗や移動販売で直接提供するには飲食店営業許可が必須。両方行う場合は2つの許可が必要になる。

② 食品衛生責任者の資格(施設ごとに1名)

どの許可申請でも、施設ごとに食品衛生責任者を1名選任することが義務(食品衛生法第48条)。調理師・栄養士・製菓衛生師などの有資格者はそのまま就任できる。資格がない場合は各都道府県の食品衛生協会が主催する1日の養成講習(受講費約10,000〜15,000円)で取得できる。

注意 修了証の発行まで2〜3週間かかる。許可申請の予定日より少なくとも1〜2ヶ月前に受講を完了させておくこと。

③ 保健所基準を満たす設備(厨房・ソフトクリームマシン)

保健所の施設基準上、シンク2槽・独立した手洗い設備・換気設備の設置が求められる。特に手洗い設備は流し台との兼用が認められないケースが多い。業務用ソフトクリームマシン本体は購入で50〜200万円、リースなら月額3〜8万円が目安。

まとめ 許可手数料自体は2万円未満だが、設備投資が開業コストの大半を占める。販売形態別の開業資金総額については直後の「開業資金の目安」で確認できる。

ソフトクリーム販売を始めるのに必要なもの一覧

「ソフトクリーム屋を開業したい」「移動販売で売りたい」「イベントで出店したい」——販売形態によって必要なものが大きく変わる。まず全体像を把握しよう。

(a) 固定店舗で販売する場合

必要なもの費用目安
飲食店営業許可(保健所)16,000〜19,000円
食品衛生責任者(講習1日)10,000〜15,000円
施設工事(シンク2槽・手洗い設備独立等)50〜150万円
ソフトクリームマシン50〜200万円(リース月3〜8万円も可)
保健所の施設検査無料(許可申請費用に含む)

初期費用の目安: 合計 20〜30万円(工事・機器を除いた許可・資格取得のみ)

重要 飲食店営業許可1つで、ソフトクリームの提供・テイクアウト・イートインが可能。菓子製造業許可だけでは店頭でのソフトクリーム提供はできない(提供 ≠ 製造卸売)。

(b) 移動販売車(キッチンカー)で販売する場合

必要なもの費用目安
飲食店営業許可(出店エリアの各自治体)16,000〜19,000円/自治体
車両改造費(給排水タンク・シンク等)100〜200万円
食品衛生責任者10,000〜15,000円
車検・自動車保険実費

注意 複数の都道府県・市区町村で営業する場合は、エリアごとに別途許可が必要。2都市以上で販売するなら費用は2倍以上になる。「軽トラ1台で全国どこでも」はできない。

(c) イベント・マルシェ等への出店

必要なもの費用目安
臨時営業許可(単発出店の場合)5,000〜10,000円/回
または 飲食店営業許可(継続出店)16,000〜19,000円
出店料イベントにより異なる(無料〜数万円)

イベント主催者から「営業許可証のコピー」を求められることが多い。単発出店だけを予定していても、飲食店営業許可を先に取得しておくと臨時営業許可の申請が不要になる自治体が多い。

まとめ ソフトクリーム販売の許可は「固定店舗なら飲食店営業許可1本」が基本。移動販売は出店エリア数だけ許可が必要になり、費用・手間が倍増する。最初に販売計画を固めてから申請数を判断しよう。

ソフトクリーム屋を開業するまでの全体ステップ

開業許可を取ることだけに意識が集中しがちだが、許可申請はオープンまでの工程の一部に過ぎない。以下の4ステップ全体を把握した上で、申請タイミングを逆算しよう。

ステップ① 物件選定・保健所への事前相談

物件を決める前に、保健所の管轄エリアを確認することが最重要だ。都道府県ごとに施設基準(シンクの設置位置・手洗い設備の独立性・床材の種類など)が細かく異なる。内装工事を始める前に、計画図面を持参して保健所で**事前相談(無料)**を受けることで、工事後のやり直しを防げる。

重要 物件契約後に施設基準を満たせないと判明するケースが多発している。保健所相談は物件選定と並行して行うこと。

ステップ② 設備投資・機器の選定

設備費用の中でもっとも大きいのがソフトクリームマシンだ。業務用の本格機種は50〜200万円が相場。初期投資を抑えたい場合はリース(月額3〜8万円)も選択肢になる。

設備目安費用
ソフトクリームマシン(購入)50〜200万円
ソフトクリームマシン(リース)月額3〜8万円
業務用冷凍庫10〜30万円
手洗い設備(独立型)3〜10万円
内装工事(施設基準対応)50〜150万円

保健所の施設基準上、手洗い器は製造・調理スペースに独立して設置することが求められる。流し台の横に手洗いカランを付けるだけでは基準外になるケースがある。

ステップ③ 許可申請(飲食店営業許可 または 菓子製造業許可)

施設工事完了後に保健所に申請し、立入検査を経て許可証を受け取る。審査期間は2週間〜1か月程度(自治体によって異なる)。この記事の後半で申請手順・必要書類・費用を詳しく解説している。

注意 許可証を受け取る前に営業を開始すると無許可営業(罰則: 2年以下の懲役または200万円以下の罰金)となる。工事完了から許可証発行まで最低2〜4週間を見込んで準備すること。

ステップ④ 開業届・税務手続き

個人事業主として開業する場合は、開業日から1か月以内に税務署へ「個人事業の開業届出」を提出する(e-Taxまたは書面)。青色申告の適用を受けるには、開業届と同時に「青色申告承認申請書」を提出することが推奨される(最大65万円控除)。法人の場合は法人設立届など別途手続きが必要。

ソフトクリーム屋の開業資金の目安(移動販売150万円〜/固定店舗200万円〜)

「ソフトクリーム屋を開業するにはいくら必要か」は、販売形態によって大きく変わる。まず大まかな規模感を把握した上で、詳細は後述の各セクションで確認しよう。

販売形態別の開業資金(目安)

開業形態開業資金の目安主なコスト
キッチンカー(中古改造)150〜400万円車両費100〜300万円+許可費用+初期原材料
スタンド型・テイクアウト専門(テナント)200〜500万円保証金+内装50〜150万円+機器50〜200万円
本格店舗(イートイン込み)400〜800万円物件取得+大規模内装+機器一式+運転資金

重要 上記はあくまで「初期投資」の目安。これに加えて**運転資金(最低3ヶ月分)**を確保することが必要。売上が安定するまでの家賃・材料費・人件費を賄える資金を手元に残しておくことが鉄則だ。

融資制度の活用

開業資金の30〜50%を自己資金で準備した上で、残りは制度融資を活用するケースが多い。

  • 日本政策金融公庫 新創業融資制度:無担保・無保証人、上限 3,000万円(自己資金1/10以上が要件)
  • 地方自治体の創業支援融資:都道府県・市区町村ごとに金利・条件が異なる

設備費の詳細・回収期間シミュレーション・ソフトクリームマシンの選定比較については記事後半の「開業費用の内訳」「マシンの種類と費用比較」セクションを参照のこと。

ソフトクリーム屋の開業に必要な許可の種類

ソフトクリーム屋の開業に必要な許可は「どのように売るか」で変わる。

販売形態別の判定表

販売形態必要な許可申請費用の目安
店舗でソフトクリームを提供(イートイン・テイクアウト)飲食店営業許可16,000〜19,000円
製造して卸売・通販(工場生産)菓子製造業許可14,000〜21,000円
キッチンカー・移動販売飲食店営業許可(自動車営業)16,000〜19,000円
包装済み既製品の販売のみ(製造なし)食品衛生法 営業届出(許可不要)無料〜数千円

重要 「菓子製造業許可があれば店頭でソフトクリームを提供できる」という誤解が多い。店舗内での飲食提供・テイクアウト提供は飲食店営業許可が必要。菓子製造業許可だけでは店頭販売はできない。

許可の種類が1本では済まないケース

  • 自店でソフトクリームを製造して店頭販売+通販両方を行う場合 → 飲食店営業許可 + 菓子製造業許可の両方が必要
  • アイスクリーム(乳製品を原料とする冷菓)を製造する場合 → 菓子製造業許可に加えて乳製品製造業許可が別途必要な場合もある(自治体に要確認)
  • ソフトクリームフリーザーで原料から製造する場合は製造行為とみなされることが多い

ソフトクリームの販売に必要な資格・講習

「ソフトクリームを販売するには調理師免許が必要では?」という誤解が多い。結論から言うと、調理師免許は不要だ。必要なのは食品衛生責任者の資格だけで、1日の講習会で取得できる。

必要な資格:食品衛生責任者のみ

飲食店営業許可・菓子製造業許可を申請するためには、施設ごとに食品衛生責任者を1名選任することが義務(食品衛生法第48条)。調理師学校や専門学校を卒業していなくても取得できるため、ハードルは低い。

ポイント 調理師免許・栄養士・製菓衛生師・食品衛生管理者などの有資格者は、講習なしで食品衛生責任者に就任できる。すでにこれらの資格を持っている場合は講習費用は不要だ。

食品衛生責任者の取得方法

方法期間費用
食品衛生責任者養成講習会(受講)1日(約6時間)10,000〜15,000円(都道府県で異なる)
調理師・栄養士など既存資格での就任手続きのみ不要

講習会は各都道府県の食品衛生協会が主催している。事前予約が必要で、希望月の1〜2ヶ月前から申込開始する場合が多い。修了証書が届くまで2〜3週間かかるため、許可申請の1〜2ヶ月前には受講を完了させておくこと。

複数施設を展開する場合

ソフトクリームスタンドを複数店舗・複数キッチンカーで展開する場合、施設ごとに食品衛生責任者が1名必要になる。同一人物が複数施設を兼任することは原則できないため、スタッフにも講習を受けさせる仕組みを作っておくと安心だ。

ソフトクリームを販売するには?免許・資格の要否まとめ

「ソフトクリームを販売するには調理師免許が必要では?」という疑問がよく挙がる。結論として、調理師免許は不要。必要なのは以下の2つだ。

ソフトクリーム販売に必要なもの一覧

必要なもの必須か取得方法
飲食店営業許可(店舗・移動販売)✅ 必須管轄保健所に申請(手数料 16,000〜19,000円
食品衛生責任者(施設ごとに1名)✅ 必須1日講習で取得(受講費 約10,000〜15,000円
調理師免許❌ 不要(あれば食品衛生責任者に即就任可能)
菓子製造業許可❌ 原則不要製造して卸売・通販する場合のみ必要
HACCP衛生管理の実施✅ 義務(2021年〜)計画書の作成・記録(書式は保健所で入手)

ポイント ソフトクリームを販売するのに最低限かかる費用:申請手数料 16,000〜19,000円+講習費 10,000〜15,000円 = 合計約27,000〜34,000円。設備投資を除けば数万円でスタートできる。

販売形態別の必要なもの早見表

販売形態許可資格費用概算
固定店舗(イートイン・テイクアウト)飲食店営業許可食品衛生責任者16,000〜19,000円
キッチンカー・移動販売飲食店営業許可(各都道府県)食品衛生責任者16,000〜19,000円/県
イベント単発出店臨時営業許可 または 飲食店営業許可食品衛生責任者5,000〜19,000円/回
製造して卸売・通販のみ菓子製造業許可食品衛生責任者14,000〜21,000円

調理師免許を持っている場合は「食品衛生責任者」への就任手続き(書類のみ)で完了する。講習費10,000〜15,000円が節約できる。

許可を取得できない人・法人(欠格事由)

飲食店営業許可・菓子製造業許可に共通する欠格事由:

  • 食品衛生法違反で刑罰を受けてから2年を経過していない者
  • 食品衛生法に基づく営業許可を取り消されてから2年を経過していない者
  • 食品衛生責任者を確保できない場合(許可要件が満たせない)
  • 施設が保健所の施設基準を満たさない場合(配管・手洗い設備・廃水処理等)

法人申請の場合は、役員のうち1人でも上記に該当すると申請不可となる。

注意 欠格事由に該当しなくても、施設検査で基準未達になれば許可が下りない。事前相談で施設設計を保健所に確認してから設備投資を進めること。

申請前の準備

1. 食品衛生責任者の資格を確保する

飲食店営業許可・菓子製造業許可いずれも、施設ごとに食品衛生責任者を1人置くことが義務。以下の有資格者は無条件で就任できる:

  • 調理師・栄養士・製菓衛生師・食品衛生管理者など

資格がなければ各都道府県の食品衛生責任者養成講習会(1日6時間・受講費 約10,000〜15,000円)を受講して取得する。

重要 食品衛生責任者の資格証明書は申請書に必ず添付が必要。許可申請より前に資格を取得しておくこと。管理者が退職した場合も新しい資格者を速やかに選任して変更届を出す必要がある。

2. 施設設計と保健所への事前相談

施設を整備する前に管轄保健所へ平面図・設備配置図を持参して事前相談することが強く推奨される。ソフトクリームフリーザー(自動製造機)の設置場所・手洗い設備の位置・廃水タンクの処理方法を事前に確認しないまま着工すると、検査で修繕を求められる場合がある。相談は無料で、1〜2時間で要点を確認できる。

3. HACCP対応計画の策定

2021年の食品衛生法改正でHACCPに沿った衛生管理が全営業者に義務化された。ソフトクリームは乳製品原料(牛乳・クリーム)を使用するため、保管温度管理・器具の洗浄消毒が特に重要。

小規模事業者(従業員50人未満等)は「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理」で対応可能。営業許可申請書の「HACCPの取組」欄にチェックを入れる。

保健所への事前相談の手順(持参物・確認事項・所要時間)

ソフトクリーム屋の開業で最も重要な事前手続きが保健所への事前相談だ。相談は完全無料で、施設工事前に確認しておくことで工事後の手直しを防げる。

STEP 1:管轄保健所を確認する

申請先は「主たる営業所の所在地を管轄する保健所」。市区町村のホームページか厚生労働省の「保健所管轄区域案内」で調べる。キッチンカーの場合は出店エリアの各都道府県保健所が申請先になる。

STEP 2:事前相談に持参するもの

持参物詳細
施設の平面図(スケッチでも可)厨房レイアウト・ソフトクリームフリーザーの設置場所・手洗い設備の位置
設備一覧メモマシンの機種・シンクの槽数・換気設備の有無
建物の用途確認書類飲食店として使用可能か(物件オーナーに要確認)

ポイント 事前相談の段階では仮の計画でよい。スケッチ程度の平面図でも相談可能。

STEP 3:当日の流れ(目安: 1〜2時間)

  1. 販売形態(固定店舗かキッチンカーか)を説明する
  2. 平面図・設備一覧をもとに施設基準への適合を確認する
  3. 「どこを修正すれば基準を満たすか」を担当者から教えてもらう
  4. 食品衛生責任者の選任状況を確認する
  5. 正式申請に必要な書類の一覧を受け取る

重要 「手洗い設備はシンクと独立した位置に設置すること」「ソフトクリームフリーザーの排水処理が適切か」などを事前に確認しておくと、施設工事のやり直しを防げる。

STEP 4:相談後の流れ

  • 指摘された修正点を反映した平面図に更新する
  • 施設工事(内装・設備設置)を開始する
  • 工事完了後に正式な許可申請書を提出する(審査期間 2〜3週間

まとめ 事前相談の費用は無料。相談から工事・本申請・許可証の受け取りまで2〜4ヶ月を見込むと余裕をもって開業できる。持参物の準備や施設基準の解釈に不安があれば行政書士への相談も有効だ。

必要書類一覧(飲食店営業許可・個人申請)

書類内容入手先
営業許可申請書保健所の指定様式(第9号様式)保健所窓口・自治体HP
施設の構造・設備を示す図面(2部)厨房・設備配置・手洗い場の平面図申請者作成
食品衛生責任者の資格証明書(写し)調理師免許・講習修了証など資格発行機関
水質検査成績書井戸水・貯水槽を使用する場合のみ水質検査機関
申請手数料16,000〜19,000円(都道府県で差異あり)保健所窓口で納付

菓子製造業許可の場合の主な違い:

  • 申請手数料:14,000〜21,000円
  • 製造設備(ミキサー・オーブン等)の記載が必要な場合あり
  • HACCPに沿った衛生管理の記録書式も確認
食品衛生法第9号様式 営業許可申請書・営業届(許可・届出共通)の様式。申請者情報・施設情報・食品衛生責任者氏名・HACCPの取組などの記入欄が印刷されている。
営業許可申請書・営業届(第9号様式 / 厚生労働省)出典:厚生労働省 食品衛生法に基づく営業規制

法人申請の場合の追加書類

個人申請の書類に加えて、以下が必要になる:

  • 法人登記事項証明書(発行から3ヶ月以内のもの)
  • 定款の写し(一部自治体で要求される場合あり)

株式会社・合同会社などで開業する場合は、法務局から登記事項証明書を取得する(手数料 600円/通)。代表者の情報が最新の内容で登記されていることを事前に確認すること。

申請書の重要記入ポイント(ミスが多い欄)

申請書記入で特に注意が必要な箇所:

  • 「業種」欄:「飲食店営業」か「菓子製造業」か、正確な業種を選ぶ。ソフトクリームの店舗販売・提供は「飲食店営業」
  • 「営業の形態」欄:「食堂・レストラン」「カフェ・甘味処」等から実態に近い業態を選択
  • 食品衛生責任者の資格種類:調理師・栄養士・製菓衛生師・講習修了の別を正確に記入
  • HACCP取組のチェック:「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理」または「HACCPに基づく衛生管理」を誤りなく選択

注意 業種欄の記入ミスは施設検査の基準も変わるため、発覚した場合は申請を取り下げて再申請が必要になる。記入前に保健所の担当者に確認するか、窓口で記入見本を受け取ること。

営業許可申請書の記入例。「レストラン太郎」を例に、各欄の記入方法が赤字の注釈付きで説明されている。申請者情報・施設名称・食品衛生責任者氏名・業態の記入箇所が強調されている。
営業許可申請書の書き方ガイド(記入例・注釈付き)出典:厚生労働省 食品衛生法に基づく営業規制

申請の流れ(STEP1〜5)

STEP 1:保健所への事前相談(目安:申請の1〜2ヶ月前)

施設の平面図・設備配置図を持参して管轄保健所に相談する。ソフトクリームフリーザーの設置場所・廃水処理・手洗い設備の位置を事前に確認する。

STEP 2:食品衛生責任者の資格確保(目安:申請の1ヶ月前まで)

有資格者がいない場合は食品衛生責任者養成講習会を受講する(1日6時間、受講費 約10,000〜15,000円)。講習修了証が届くまで2〜3週間かかる場合がある。

STEP 3:施設整備・HACCP対応計画の策定(目安:施設完成後)

保健所の指示に従い厨房・ソフトクリームフリーザー・手洗い設備を整備する。HACCP衛生管理計画を作成して申請書に記入する。

STEP 4:申請書提出・手数料納付(窓口申請)

管轄保健所に申請書類一式と申請手数料(16,000〜19,000円)を持参して申請する。

STEP 5:施設検査・許可証交付 → 営業開始(申請から約 2〜3週間

保健所職員が現地で施設基準への適合を検査する。検査通過後に許可証が交付される。許可証の受領後に営業開始できる(許可証受領前の営業は無許可営業)。

費用と審査期間のまとめ

項目飲食店営業許可菓子製造業許可
申請手数料16,000〜19,000円14,000〜21,000円
審査期間2〜3週間2〜3週間
有効期限5〜8年(自治体によって異なる)5〜8年
行政書士代行合計 65,800〜68,800円(手数料込)同程度

食品衛生責任者養成講習の費用(受講が必要な場合):約10,000〜15,000円

費用を抑えるポイント:

  • 図面・申請書は自作可能(保健所で書き方の見本を入手できる)
  • 調理師・栄養士の資格がすでにあれば講習費用は不要
  • 行政書士に依頼するとHACCP設計のアドバイスも受けられる

ソフトクリーム屋の開業資金の目安

「ソフトクリーム屋を開業するにはいくら必要か」という開業資金の総額は、販売形態によって大きく異なる。許可申請手数料だけでなく、設備・物件・原材料の初期仕入れを含めた合計資金で判断することが重要だ。

開業形態別の開業資金目安

開業形態開業資金の目安主なコスト
キッチンカー(中古改造)150〜400万円車両費100〜300万円+許可費用+初期原材料
スタンド型・テイクアウト専門(テナント)200〜500万円保証金+内装50〜150万円+機器50〜200万円
本格店舗(イートイン込み)400〜800万円物件取得+大規模内装+機器一式+運転資金

重要 開業資金は「初期投資」と「運転資金(最低3ヶ月分)」の合計で考えること。売上が安定するまでの間、家賃・材料費・人件費を賄える資金を手元に残しておくのが鉄則だ。

原材料の初期仕入れ費用目安

原材料初期仕入れの目安
ソフトクリームミックス(業務用20Lバッグ×5〜10袋)2〜5万円
コーン・カップ(業務用1,000個セット)1〜3万円
トッピング類(チョコレートソース・フルーツソース等)1〜3万円
合計4〜11万円(初月仕入れ目安)

自己資金と融資の目安

開業資金の30〜50%を自己資金で確保することが、金融機関の融資審査を通過するための一般的な目安となっている。残りは以下の制度融資の活用が一般的だ。

  • 日本政策金融公庫 新創業融資制度:無担保・無保証人、上限3,000万円(自己資金の1/10以上が要件)
  • 地方自治体の創業支援融資:都道府県・市区町村ごとに金利・条件が異なる
  • 小規模事業者持続化補助金:設備費の一部(1/2〜2/3)を後払いで補助(公募ごとに条件確認)

ソフトクリーム屋の開業費用の内訳と回収期間シミュレーション

許可申請手数料だけでなく、設備費・原材料費を含めた総コストを把握しておくことが重要だ。

初期費用の内訳目安(固定店舗・スタンド形式の場合)

費用項目目安金額
物件取得・保証金50〜200万円
内装・改装工事(保健所基準対応込)50〜150万円
ソフトクリームマシン(業務用・購入)50〜200万円
業務用冷凍庫・冷蔵庫10〜30万円
手洗い設備・シンク設置3〜10万円
食品衛生責任者養成講習約1〜2万円
飲食店営業許可申請手数料1.6〜1.9万円
初期在庫(ミックス原料・コーン・カップ等)5〜15万円
合計(目安)170〜610万円

重要 キッチンカー(移動販売)の場合は物件費・内装費が不要になる一方、車両費(中古キッチンカー改造で100〜300万円)が主な初期投資になる。固定店舗より低コストで開業できるが、各都道府県の許可取得費用が追加で発生する。

原材料費の目安(1杯あたり)

原材料目安コスト(1杯換算)
ソフトクリームミックス(業務用)30〜60円
コーン・カップ10〜20円
その他(トッピング等)5〜30円
合計45〜110円

回収期間シミュレーション(例:初期投資300万円・1杯600円・原価率20%)

1日50杯・月22日営業を前提とすると:

指標試算値
月間売上66万円(600円×50杯×22日)
月間売上総利益約52.8万円(原価率20%で計算)
固定費(家賃・光熱費・人件費等)30〜40万円(規模による)
月間純利益約13〜23万円
回収期間目安約13〜23ヶ月

あくまで参考値。立地・販売数・固定費によって大幅に変動する。

ソフトクリームマシンの種類と費用比較(50万〜150万円)

ソフトクリーム屋の開業で最も費用がかかる設備がソフトクリームマシンです。業態・販売量に応じて適切な機種を選ぶことが収益に直結します。

業務用ソフトクリームマシンの種類と価格帯

種類価格帯特徴
テーブルトップ型(小型)50万〜80万円1フレーバー。移動販売・小規模店舗向け
フロアスタンド型(中型)80万〜120万円2〜3フレーバー。ファミレス・量販向け
大型連続式120万〜150万円以上高回転・大量販売向け。フランチャイズ等

重要 ソフトクリームマシンは電源容量(単相200V/三相200V)の確認が必須です。テナント物件の配電盤が対応していない場合、電気工事費が別途10万〜30万円追加になります。事前に物件オーナーと確認してください。

購入 vs レンタルの比較

  • 購入: 初期費用は高いが、中長期では1日1,500〜3,000円程度の固定費削減になる(3〜5年償却)
  • レンタル(リース): 月額2万〜5万円。初期費用を抑えたい開業初年度に有効。ただし解約条件の確認必須
  • フランチャイズ加盟: マシン代込みのパッケージが多い。加盟金100万〜300万円が別途かかる

原価率の目安

ソフトクリームの原価率は販売形態によって大きく異なります:

  • ソフトクリームミックス(業務用5kg):2,500〜4,000円。1本あたり原価50〜80円(コーン・カップ含む)
  • 販売価格300〜500円の場合、原価率は**15〜25%**が目安
  • テナント賃料・人件費を含めた損益分岐点は1日100〜150本(売上15万〜22.5万円/月)が一般的

よくある失敗パターン5選

パターン1:菓子製造業許可だけで店頭販売を始めてしまう

製造業許可は「製造して卸売・通販する」ためのもの。店頭でソフトクリームをイートイン・テイクアウト提供するには飲食店営業許可が別途必要。発覚すると無許可営業として行政指導・営業停止の対象になる。

パターン2:施設検査で設備基準未達になる

手洗い設備の位置・排水処理・ソフトクリームフリーザーの設置場所が基準を満たさず、工事のやり直しが発生する。費用と時間を無駄にしないために保健所への事前相談が必須

パターン3:食品衛生責任者が退職したまま放置

責任者不在のまま営業を続けると食品衛生法違反になる。退職が決まったら速やかに後任を確保して変更届(変更から 10日以内)を提出すること。

パターン4:キッチンカーで複数都道府県を回る際に他県の許可を取らない

キッチンカーの飲食店営業許可は各都道府県ごとに申請が必要。隣県でイベント出店する場合は、出店先の都道府県の保健所に事前確認すること。

パターン5:許可証の有効期限切れで更新を忘れる

飲食店営業許可の有効期限は 5〜8年(自治体により異なる)。期限が来ると自動的に失効するため、期限の 1ヶ月前には更新申請を行うこと。

移動販売・キッチンカーでソフトクリームを販売する場合

キッチンカー・移動販売でソフトクリームを販売する場合も**飲食店営業許可(自動車による移動販売)**が必要。

固定店舗との主な違い

項目固定店舗キッチンカー(移動販売)
申請先主たる営業場所の保健所活動エリアの都道府県ごと
施設基準厨房・シンク・換気設備等車内設備(水タンク・廃水タンク等)
給水・排水上下水道自己完結型タンク(容量要件あり)

移動販売のポイント:

  • 水タンク容量:多くの保健所が「給水タンク40L以上・廃水タンクは給水量より大きく」等の基準を設けている
  • 複数都道府県をまたぐイベント出店:各都道府県で個別に許可申請または確認が必要
  • ソフトクリームフリーザーの電源(発電機)も設備基準の対象になる場合あり

都道府県をまたぐキッチンカー出店の手続きと注意点

キッチンカーで複数都道府県・複数会場を回る場合、各都道府県の保健所での手続きが追加で必要になる。「本拠地で取得した飲食店営業許可が全国に通用する」という誤解が多いが、出先の都道府県で個別に許可または事前確認が必要だ。

都道府県ごとの対応フロー

段階手続き内容
出店先の都道府県を決める地域のイベント・マルシェ・フェスの情報を入手
出店先の保健所に事前確認他県許可の承認手続きまたは新規申請の要否を確認
必要に応じて当該都道府県で新規申請申請手数料 16,000〜19,000円(都道府県ごとに異なる)
出店場所の許可(公道・公園等)道路使用許可(警察署)または占用許可(自治体)が必要な場合あり

2021年改正後の相互承認制度

2021年6月の食品衛生法改正施行後、多くの都道府県で「他県の飲食店営業許可があれば追加申請不要」という相互承認の運用が広がっている。ただし自治体によって対応が異なるため、出店前に出先の保健所に電話で確認することが確実。

重要 相互承認を前提に無確認で出店すると、現地で営業停止を求められる場合がある。イベント2週間前には出先の保健所への確認を完了させること。

出店場所ごとの追加許可が必要なケース

  • 公道(道路上での出店):道路法に基づく道路占用許可(管轄する市区町村道路課または国道事務所)
  • 公有地・公園:公園管理者(自治体公園課)への占用許可
  • 民間施設(ショッピングモール・イベント会場):施設側との賃貸借契約または出店許可

注意 公道や公有地での無許可出店は道路法・公園法違反。行政から撤退指示を受けるだけでなく、イベント主催者から出店取消を求められるケースもある。許可申請は出店日の1〜2ヶ月前から動き始めることを推奨する。

移動販売のソフトクリーム屋で必要な追加許可(構造変更・自治体ごとの営業許可)

移動販売(キッチンカー)でソフトクリームを販売する場合、保健所の飲食店営業許可に加えて、車両の構造変更申請自治体ごとの営業許可が必要になります。

自動車の構造変更申請(国土交通省)

キッチンカーとして使用する車両は、普通車から「8ナンバー(特種用途自動車)」への構造変更が必要なケースがあります。

  • 申請先:国土交通省の運輸支局または軽自動車検査協会
  • 必要要件:調理設備(ガスバーナー・水タンク等)を搭載し、構造上キッチンカーと判断される改造を行った場合
  • 費用:構造変更検査手数料 1,400円〜2,600円(車両種別によって異なる)+車両改装費用
  • 参考:国土交通省 自動車の構造変更(https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_tk4_000016.html)

重要 ソフトクリームマシンを搭載しただけで構造変更が必要になるかどうかは、車両の仕様と改造内容によって判断が異なります。改造前に運輸支局に相談してください。ソフトクリームマシンを電気(インバーター・外部電源)のみで動かす構成なら、ガスを使う改造より審査が通りやすい傾向があります。

営業区域ごとの飲食店営業許可

キッチンカーは出店する都道府県・市区町村の保健所ごとに飲食店営業許可が必要です。

出店エリア必要な対応
A市(本拠地)飲食店営業許可取得済み
隣接のB市B市の保健所に別途申請 → 手数料14,000〜16,000円
他県C県C県の保健所に申請 → 施設基準が異なる場合あり
  • 2都市で定期出店する場合: 2通りの許可 → 許可手数料 最低28,000円〜 が初期費用に追加
  • イベント単発出店: イベント主催者が「臨時営業許可」を一括取得しているケースあり(事前確認必須)
  • 出店エリアの保健所は事前に電話確認し、施設基準(水タンク容量・廃液処理方法)の違いを確認する

許可取得後の義務(変更届・廃業届・掲示義務)

変更届(変更から10日以内に提出)

変更内容添付書類
氏名・住所の変更(個人)戸籍謄本・住民票など
法人名・所在地の変更登記事項証明書
食品衛生責任者の変更新責任者の資格証明書
施設の構造・設備の変更変更後の平面図(2部)

廃業届(廃業後速やかに提出)

廃業・移転・営業者の変更が生じた場合は廃業届を提出する。廃業届を提出しないまま放置すると無届け状態が続くため注意。

掲示義務(食品衛生法第54条)

義務 食品営業許可証は施設内の見やすい場所に常時掲示する義務がある(食品衛生法第54条)。客席・調理場の入口付近に掲示するのが一般的。掲示を怠ると立入検査で指摘を受ける。

HACCP記録の保存

衛生管理の実施記録(温度管理・清掃・消毒等)は2年間の保存が推奨されている。保健所の立入検査時に提示を求められる場合がある。

営業開始後に必要なことを解説した資料。変更届・廃業届・許可更新の手続き内容と提出書類が表形式でまとめられている。変更から10日以内の届出期限、営業許可の継続手続きも記載。
営業開始後に必要な手続き(変更届・廃業届・更新)出典:東京都保健医療局 食品衛生法に基づく営業規制

まとめ:ソフトクリーム屋の開業許可を確実に取得するために

ソフトクリーム屋の開業に必要な許可は販売形態によって異なる。

  • 店舗・テイクアウト・移動販売:飲食店営業許可(費用 16,000〜19,000円・審査 2〜3週間
  • 製造して卸売・通販:菓子製造業許可(費用 14,000〜21,000円・審査 2〜3週間

開業までの主な流れ:

  1. 保健所への事前相談(施設設計の確認)
  2. 食品衛生責任者の資格取得(講習会受講 約10,000〜15,000円)
  3. 施設整備・HACCP計画策定
  4. 申請書提出・手数料納付
  5. 施設検査・許可証交付 → 営業開始

申請書類の作成・HACCP対応の設計など、専門的な手続きに不安がある場合は行政書士への相談が有効。申請書作成から施設検査の同行まで代行してもらえる。保健所への事前相談は無料なので、まずそこから動き始めることをおすすめする。

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許認可ナビ編集部

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最終更新:2026年5月8日

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